不動産情報サイト利用者意識アンケート調査結果を公開
売買や賃貸物件を探す人の多くは、パソコンを使っての検索が多いと思います。アットホーム(株)など、不動産情報サイト運営事業者で構成する不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が実施した「不動産情報サイト利用者意識アンケート」は、過去1年間のうちに、インターネットで自身が住む賃貸または購入するための不動産物件情報を調べた人を対象に、同協議会と会員各社のサイトなどでその実態を調査(調査期間:3月15日~5月15日、有効回答人数=1,098人)。その結果を公開しています。

それによると、 不動産情報を調べる際に利用したものについては、全年代で男性は「PC」、女性は「スマートフォン」が多いことが分かりました。物件を契約した人に対し、検討時に問い合わせた不動産会社数を尋ねたところ、平均は2.8社(前年比0.5社減)となり、売買と賃貸でも同じ値でした。「2社」の割合が最も高く27.9%、「1社」~「3社」の合計は74.2%で、前年比で10ポイント近く低下しています。同協議会では、物件情報の拡充が進んだ結果、ユーザーが問い合わせる不動産会社数自体を絞り込んでいると分析しています。
物件を探すユーザーが、ネット情報への依存度が高めている結果といえますが、実際にどんな情報を問い合わせる不動産選びのポイントとしているのでしょうか。 物件検索後に問い合わせ・訪問する不動産会社を選ぶときのポイントとして挙げられているのは、売買・賃貸ともに「写真の点数が多い」で、83.3%。他の要因に比べ、突出して高くなっています。「特にポイントとなる点」についても45.1%が同項目を選択しています。つまり、ユーザーは、サイトでの“見栄え”を問い合わせる不動産選びで重要視しているということになります。
ユーザーが重視するのは正確な情報+アフターフォロー
もちろん、ユーザーが情報の質を軽視しているわけではありません。物件を契約した人が不動産会社に求めるものについては、売買・賃貸ともに「正確な物件情報の提供」、「物件に対する詳細な説明」が上位に入っているように、情報の精度も重視しています。さらに売買・賃貸ともに「アフターフォロー」「親切・丁寧な対応」が重視するポイントの上位に入っており、実際の対応の良し悪しも成約に影響していることが分かります。
これらのことから、優良な不動産業者であれば、いい物件を紹介してもらえることは分かると思います。当然といえば当然ですね。ただし、注意すべきことがあります。それは、ネット情報の加工の手軽さです。便利さとの諸刃の剣ともいえるかもしれません。情報のコピーで、いくらでも見栄えをよくすることが可能ということです。
不動産業界では、不動産業者が自社サイトに物件情報を公開する際、程度の差はありますが、情報の拝借は暗黙の了解で許される部分があります。ですから、ネット情報を効率的にかき集めて“見栄えのいい”サイトにすることは簡単なのです。そうした情報を信用し、不動産業者に問い合わせをしたらどうなるのか。「アフターフォロー」や「親切・丁寧な対応」は期待しづらいことが容易に想像できると思います。
不動産業者には、とにかくユーザーの反響を重視するタイプと物件オーナーと直接やり取りして物件掲載しているタイプの2つがあります。情報精度の面では当然、後者が圧倒的に高いことはいうまでもありません。しかし、“見栄え”については、前者の方が長けている場合が多く、ユーザーにとっては悩ましいところです。
もっとも、調査結果にあるように、アフターフォローも重視しているワケですから、結果的にユーザーは、間違った物件選びを回避できることになるハズです。とはいえ、せっかく貴重な時間を割いて、パソコンで物件探しをして、最後の最後で残念な結果になるのはできれば避けたいものです。そのためにも、こうした事情を頭の片隅に置いて、物件検索することをアドバイスしたいと思います。
