一生働いて手に入れる時代から手軽に購入して生活を豊かにする住居購入の新しい考え方

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安くて小さいタイニーハウスが生む新しい価値観

不動産を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。持ち家神話は崩壊し、都心のマンションは高騰。かつての新興住宅地は空き家が増大するなど、不動産の価値も格差が鮮明になりつつあります。そうした中、資産としての不動産という観点から、生活の一アイテムとしての住まいというあたらしい考え方が徐々に浸透し始めています。

多額のローンを抱え、収入の多くを費やしてマイホームを購入する。経済が右肩上がりの時代なら成り立った住宅購入の法則は、緩やかな景気停滞局面のいま、リスクへとなりつつあります。そこで、新しい考え方として、少しずつ広がり始めているのが、住居は最低限の費用で手に入れ、生活を豊かにするための空間として活用するという考え方です。

少し前にミニマリストが流行りました。持つことから解放され、最小限のものに囲まれて生活するというスタイルです。かつてならみすぼらしいイメージでしたが、実践者の豊かな生活がクローズアップされることで、イメージが一変。モノがあふれる時代への疑念も出始めていたこともあり、支持者が拡大しました。

タイニーハウスはまさにそうした持たざる豊かさの住まい版といえるでしょう。総額でも500万円以内の小さなマイホーム。車を買うのと変わらない感覚で住まいを購入し、ローン地獄から解放され、土地の安い田舎に居を構え、心にゆとりを持った生活送るのです。

欧米でも流行の兆しが鮮明になるなど、その思想は世界レベルで広がっている印象です。マイホームといっても、500万円以下のものは、せいぜい広さ6畳前後。田舎に建てることが前提であるように、実は多拠点生活の一拠点というのが、主流です。

普段は都会の賃貸住居を拠点に仕事に明け暮れ、週末をタイニーハウスのある田舎で生活する。それが、タイニーハウスの有効な使い方といえます。もちろん、田舎にタイニーハウスを建て、そこをメイン拠点として農業を仕事にするといった暮らし方もありでしょう。タイニーハウスでどんな生活を手に入れるかは、購入者次第であることは言うまでもありません。

販売する企業もじわじわ増加するタイニーハウス

徐々に浸透するタイニーハウスによる多拠点生活。販売する会社もじわじわと増え始めています。丸腰不動産が販売するのは、100万円ほどのマイクロハウス。9.93㎡で税込み128万円~販売しており、車より手軽に購入可能です。シンプルさを追求したことで実現した価格とも言えますが、持たざる豊かさを実感できるのが、何もない不便さにあるという思想も練りこまれています。丸腰という名には、そうした意味も込められています。

YADOKARIのタイニーハウス、「INSPIRATION」は、300万円~と少し値が張りますが、それでも車を買う感覚と変わりません。部屋とは別にデッキがついており、田舎の自然と融合させることで、数字以上に広く感じられるかもしれません。いわゆるマイホームとしては狭いですが、工夫することで豊かな生活を楽しめそうなイメージがどんどん膨らむ魅力あふれる建物です。同社はタイニーハウスの活用法など、様々なイベントを頻繁に開催しており、そうしたところから、タイニーハウス生活のノウハウを吸収するのもいいかもしれません。

株式会社ナガワはいわゆるタイニーハウスを販売しているわけではありませんが、プレハブの狭小物件をオンライン販売しています。事務所用や離れとしての建物が並び、見ているといろいろなアイディアが頭を駆け巡ります。価格も500万円以内で多様なものが揃っており、物件から活用法を自分で考えるのも楽しいかもしれません。そのほとんどを工場で組み立てる為、完成までの期間が短いので、土地さえ確保できていれば、あっという間に“タイニーハウス生活”を実践できるのではないでしょうか。

日本ではまだ序章といえる段階のタイニーハウスの潮流。不動産の価値が不透明な時代だからこそ、住宅取得コストは最小限にして、浮いたお金は、生活を豊かにするために有効に活用する。成熟段階に入った日本で豊か暮らす新しい住まいへの考え方。実践者な幸せな暮らしぶりが広がるのに比例して、手軽に購入できる小さな家への需要が、急速に広まっても不思議はありません。

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