民泊がイマイチ広がらないなるほどな理由

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いきなり岐路に立つ民泊活用

民泊新法の施行で活性化が期待された民泊。ところが、盛り上がるどころかむしろ冷め切った雰囲気です。法による規制で運営が厳しくなったことも要因の一つですが、それは最初から分かっていた話。どうやら、原因はそれ以前の所にあるようです。

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株式会社クレアスライフが行った民泊に関する意識調査によると、物件オーナーが空き物件を民泊に活用したいかに対し、したくないが7割近くに及んでいます。空き物件の有効活用を目的に民泊が始まったことを考えるとそもそも当事者にその気がなかったということになります。

その理由については「一時的な貸し出しでは傷むだけ」といった声が多く聞こえています。物件オーナーにとってはやはり、賃貸で長期に貸し出し、安定的に利益を確保したいというのが本音でしょう。埋まらないからといって安易に民泊で貸し出すことにリスクを感じているようです。

これは物件オーナーとしての意向ですが、利用者の側に立った意見もこの調査では聞いています。それは、「民泊に泊まりたいか」という質問です。その答えは、ほとんどが「ホテルの方がいい」です。サービス面、設備面などあらゆる部分が民泊を上回っていることがその理由のようです。

確かに民泊は、空き家を宿泊所として活用するわけですから、設備面サービス面でホテルに劣るのは否定できないでしょう。非日常を提供するホテルに対し、日常がにじみ出る民泊。利用者側としてもホテルに分がある、とオーナー自身が感じているのですから、民泊利用に後ろ向きになるのも無理はないのかもしれません。

どうすれば空き家の活用は活発になるのか…

とはいえ、今後、空き家はどんどん増えていきます。物件オーナーが空室を埋めることがどんどん厳しくなっていきます。そうしたことを見越した民泊新法の施行だったわけです。ところが、現状ではほぼ機能していません。

ホテルに負けない設備に改築するとなると、空き家の有効活用というより、大きな投資も必要となり活性化は期待できません。かといって、ホテル並みにサービスを充実させることも容易ではありません。始まったばかりの民泊ですが、いきなり大きな岐路に立たされている印象です…。

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地方の古民家を企業が研修や支署として活用する動きも少しづつ増え始めています。物件オーナーが納得する形で、借りる側にも料金面その他のメリットが享受できる利用法を模索することが、この窮地に風穴を開けるにはベターというのが実状かもしれません。

 

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