狭小賃貸で暮らすメリット/デメリット

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ほぼ寝るスペースのみの狭小な賃貸物件を好んで選ぶ人がじわじわ増えている。「家に買っても寝るだけ」という生活を強いられる会社員は少なくないが、それでも家には快適さを求めるのが人の性。なぜ、本当に寝るだけのスペースしかないような狭小物件が注目されているのか…。

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狭小物件の正式な定義はないが、国土交通省は健康で文化的な生活を営む基礎として必要不可欠な最低居住面積水準を示している。単身者の場合、25㎡が一つの基準という。一般的な1DKの物件が該当する広さといえるだろう。

狭小物件は、シャワートイレと6畳弱の居室が“標準”で15㎡以下が該当するようだ。まさにシャワーを浴びて寝るだけの空間といえる仕様。食事は外食で済ませ、湯船にも漬からない。テレビに冷蔵庫、レンジさえ置かない場合も少なくないという。

あまりに無味乾燥な印象だが、こだわっていることはある。立地だ。狭小物件が人気のエリアは、都心の駅近がほとんど。つまり、生活面の不自由を抜群の立地で補っているのだ。便利な場所にある事で、外食も充実。進化したコインランドリーもある。一歩外でに出れば、何でも賄える。だから家は寝られれば十分なのだ。

そもそも、いまやスマホで見たい映像は見れるし音楽もしかり。読書も電子書籍で十分で、物理的に場所を占拠する物が無くても生活が成り立つ時代。加えて、不要なものは持たないミニマリスト志向が広まりつつある。狭小物件はそれをハードとして推進する上で好都合という側面もある。

そう考えれば家賃が安く抑えられ、通勤地獄からも解放され、掃除も楽な狭小物件はむしろ不自由どころか、有意義な時間を捻出する最高の物件なのだ。もちろん時には贅沢をしたくなることもあるだろう。その時は、浮いたお金を貯めて、ゆっくり温泉旅行に出かけるなど、タップリと贅沢を楽しめばいい。普段の“倹約生活”との対比で、よりぜいたくさを味わえることだろう。

デメリットがあるとすれば、友人を呼べない事やゆったりくつろぐのが難しい事などがありそうだが、そもそもそうした価値観がないから狭小物件を選んでいるはず。そう考えれば、狭小物件に住む人にとっては、負の側面は実質的にはないといえそうだ。加えるなら、物件オーナーにとっても居室を増やせるので、御の字だろう。

 

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