AI時代に生き残る不動産業の在り方

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医療の分野で言えば、診療をAIがすることでこれまでは分かりづらかった病気を瞬時に見極めることも可能になってきます。保険の分野でも複雑な見積もり等の作成があっという間にできてしまいます。人事評価もAI活用で劇的に効率的になります。

AIの浸透活で、これまでの常識が大きく変わることは確実です。例えばビッグデータの分析・解析によって、これまで1日仕事だったものが一瞬で終わります。それによって、仕事の仕方が変わる、さらにいえば仕事そのものが変わるということです。

こうしたことをネガティブにとらえ、AIに仕事を奪われるという論調がいまだにありますが、これはそうした仕事に従事している人の被害妄想です。病気をAIが見極めてくれることで、医師はより患者と向き合いながら、より質の高い診療が可能になります。保険においても、顧客を待たせる時間を減らすことで、本来必要なサービスにより時間を割くことができるわけです。

仕事のための仕事という発想が染みついていると、“奪われる”という考えになるのでしょう。しかし、本当は本来やるべき仕事により時間が割けるようになるだけです。重要なことは、使い方であることはいうまでもありませんが、AIは、働き手にも消費者にもメリットをもたらしてくれるツールであるということです。

もちろん、不動産業界も例外ではありません。AIチャットボットによる顧客対応は、着実に浸透しつつあります。不動産を査定するAIは一瞬で適正価格をはじき出します。どうしても怪しさが漂う不動産査定ですが、AIは相場や景気など、集められるデータを集め尽くし、その上で分析するので、極めて妥当な結果となります。売り手にとっては低いと感じる結果だったとしても、査定したのがAIなら、意外にすんなり受け入れられるかもしれません。

物件探しでもAIは活躍します。例えば通勤・通学などの観点から最適な物件を探したい場合、関連情報入力すれば、最適な物件を紹介してくれるサービスがあります。こうした物件探しは通常は最寄りの不動産で条件をもとに探してもらうのが一般的ですが、担当の人間のさじ加減によっても結果は大きく変わってきます。しかし、AIならあらゆるデータをもとに最適物件を瞬時に探してくれるので、頼りになります。

現状はまだありませんが、好みの物件の部屋の画像を登録し、場所や家賃などの条件を入れておけば、随時、AIがおススメ物件を紹介するというサービスも提供できるでしょう。こうなってくるともはや不動産業者は不要になるのでは…。不動産業に従事する人にとってはそう感じるかもしれません。

しかし、前述のようにAIが不動産業務における煩雑な仕事を代替してくれることによって、本来やるべきことにたっぷりと時間をさけるようになると捉えるのが健全です。それはなにか。AIはデータによって、顧客のおススメを判断しているだけです。つまり、最大公約数を見つけ出しているにすぎません。逆にいうと、例外的な物件は、おススメのリストには入ってこないのです。

そうなると、現地のことを熟知している不動産業者は、AIに勝ることになります。顧客が求める特殊な物件を今度は人間が瞬時にリストアップできるわけです。こうしたことを含め、AI時代の不動産業者は、より顧客の生活を豊かにする物件紹介にシフトしていくことが求められるでしょう。それは、半ば強引に物件を押し付けていた業者にとっては大きな転換を迫られることになるかもしれませんが、大きなやりがいを生み出してくれるわけですから、決断は難しくないでしょう。

AI導入では遅れている不動産業界ですが、実はかなり相性はいいのです。その意味では今後、異業種から不動産に参入する事例も増えてくるかもしれません。どんなに業界が導入に後ろ向きでも、最終的には利用者の判断が全て。AIは不動産のやりとりを便利で快適にします。それを考えれば、今すぐにでもAI導入を検討し、併せて、人間ならではの強みを磨き上げる事に全力を注ぐべきでしょう。

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